レストア

Restore

レストア

私たちはこれまで、数多くのヴィンテージ家具や貴重な作品の修復に携わってきました。

また、代表自身の趣味としてクラシックカーのレストアを長年行っており、「古いものを大切に、味わいを活かしながら蘇らせる」ことに深い理解とこだわりを持っています。

レストアは、単に元の状態に戻すだけではありません。ご予算に応じた修復はもちろん、当時の製法を再現した本格的なレストアや、外観はそのままに、現代の技術で使いやすさや快適性を向上させるアプローチも可能です。

クラシックカーの世界と同じく、ヴィンテージ家具においても「すべてを新品のように直す」ことが最適とは限りません。傷や経年変化も、その家具が歩んできた歴史の一部と捉え、お客様の価値観に沿ったかたちで、最適な修復方法をご提案いたします。

Our Restoration Approach

私たちの仕事について

一つの会社、一人の職人さんでは作品のレストアや修復は出来ません。

木工や金属、溶接、旋盤、メッキ、生地の張り替えや、レザー、籐、ペーパーコード、テキスタイル、時には3Dプリンター、さらっと書き出すだけでも、こんなにも素材や分野が異なります。
その異なる分野の作業を、一つの作品の修復に注ぐために、私達Dakota Planetsがいます。

ある職人さんでは、対処出来ない。となったレストアでも、じゃあどうしたら直せるか、直すの先、いかに馴染ませるか、家具や作品の価値を高める修復をするか。を考え、職人さんに私たちから提案させて貰うこともしょっちゅうです。
でも、そのアイデアや説得についてきて貰うのも、付き合ってもらうのも、結局は面倒くさいや、やった事ないから分からない。を超えて一緒に作業をして貰うのですから、お金や仕事を超えた、愛情で成り立っている仕事でもあると考えています。

例えばあるお椅子について、
背中と座面はプライウッド、フレームはスチール、ネジは削り出しのアルミ。
プライウッドは木工の職人が何層にもなった板材を処置が必要な層まで1枚ずつ削り、張り替えた後、そのままでは経年で歪んでいるので、3次元で曲げ直します。
フレームは脚が曲がり、過去に切られた箇所があるので、新たに溶接を行います。曲がった箇所は熱を加えながら、曲げ直します。
アルミと異素材の電食で完全に固着してしまった特殊な頭のアルミネジは、アルミの固まりから、旋盤で削り出していきます。

まだまだ書ききれないほどの工程がありますが、上記の作業だけでも、たった1脚の椅子の話です。
どのように直すか。当時の技法、素材を資料から読み解いたり、長年の知見から最適な答えを見つけ出したり、時には新たな実験を行い、それから分かったことをレストアに生かしたり。
素材の検討→実験を経て作業に掛かった時間を計算すると、途方もない時間になってしまう修復も多々あります。
けれども、私たちは修復が必要な家具、作品にとって、最後の砦だと思っている部分もありますので、直せません。もう使えません。と返す訳にはいかないと思っています。
それに、私たちは家具や作品が大好きですし、何よりもお預かりしている個体が、これからもお客様のもとで何年、何十年と使って頂けること、より先の時代に残ってくれると良いな。との思いで仕事をしています。

Process

レストアの流れ

  • 1 お預かり&作業

    お写真やお電話などで、破損や修復ご希望箇所をお伺いさせて頂き、どのような修復が必要なのか。また、概算でお見積りを出させて頂きます。

  • 2 お預かり&作業

    作品や家具をお送り頂くスケジュールを組ませて頂き、実際に作業に取り掛かり、各職人の元で作業を進めてまいります。
    途中、内部の破損や修復が必要な箇所が見つかった際は、都度お役様へご連絡、ご提案をさせて頂きます。
    例:骨組み内部の木ダボの折れなど、目視では分からない部分で破損が起きている場合が、稀にどうしてもございます。

  • 3 ご納品

    修復・レストア完了後にお写真をお送りさせて頂き、ご了解頂き次第ご返送をさせて頂きます。

お問い合わせ

作品のご相談はもちろん、「こういう雰囲気の家具がほしい」「昔見たあの一脚を探したい」といったご要望もお気軽にお聞かせください。
海外からの作品探し、輸入、レストアのご提案まで、一点ずつ丁寧に対応させていただきます。
まずはお問い合わせフォームより、ご希望の内容をお知らせください。